PETRONAS 2012

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PETRONASリーダーシップ・コーチング大会

公開日記「そのままやっちゃん」から転載したものです。
8-21-1 2012年04月12日(木)  さあ、いよいよ始まるぞ〜!

アジアの代表的ソリューショニストであり大会企画チームのリーダー、サイモン・リーとその営業上のパートナー、サニー・ラウ、そして日本の代表的ソリューショニスト、アオ〜キ・サン(笑)。

サイモンはこの企画を実現するのに2年かけた。最初は昨年やる予定だったが、色々な紆余曲折があり、この時期になった。きっと感慨深いものがあるだろう。会場のPLC(Petronas Leadership Centre)は、入口に守衛が何人もいて、広大な大学のキャンパスのようなところだ。一つの会社でこれだけの規模の教育センターを持っているところもまあ珍しいよなあ。名称やロゴを変更したばかりで、センターの人たちはすごくやる気が高まっているようだ。今回の大会はそのPLCとサイモンのブリーフアカデミーの共催という形になっている。

サイモンのほとんどの仕事は今マレーシアで、同じ中国系だけどマレーシア人のアレックスと一緒に動くことが多いらしい。留守のシンガポールはエドウインが担当している。そしてこのサニーが強力なパートナーとして最近加わったのだそうだ。

8-21-2 2012年04月12日(木)  「第一回PLCリーダーシップコーチング大会」始まりました!

結婚式みたいな会場だなあと思ったら、実際結婚式場として使われることもあるのだそうだ。参加者は230人。60%がPETRONASとその子会社の管理職。40%は一般からの申し込みで特に提携関係とかがあるわけではないらしい。意外だったのは女性がとても多いこと。もしかしたら、日本より女性の社会進出進んでるのかなあ?食事の時に少子化の話題になったら、ある60前後の男性が「私が子供の頃は8〜10人兄弟は普通でしたよ。今は4人くらいが普通ですが」と言ってたので、日本に比べたら結婚しない、子供をつくらないという人はそれほど多くはないんだろうな。

最初はお祈りで始まった。こういうイベントでは最初にイスラムのお祈りがあるのは普通だとのこと。次に会社の沿革とPLCが色々な変遷を経て今に至る歴史がビデオで流された。1974年にPETRONASが設立された時は、本当に小さな部門だったのが今はここまで成長としたというストーリーが結構感動的だった。

そして、センター所長ヤシール・アブドウル・ラーマン氏のオープニングスピーチ、政府系機関「人材開発研究所」の所長による基調講演と続いた。本来なら副首相が来るはずだったが、急に変更になった。感動的だったのは、世界32カ国に拠点を持ち、3万人の従業員を擁するグローバル企業が、「人を大事にしよう、人を育てよう」という方針を持ち、コーチングを導入してから数年たったところで「SFコーチングを中心に据えた人材育成を目指す」と宣言したってこと!!すごい、すご〜い!!!

8-21-3 2012年04月12日(木)  ピーター&ヘサン

最初の全体会講演はDr.ピーター・ザーボ。ピーターは普段あまりDr.という敬称は使わないけど、マレーシアでは大手企業、政府系団体の管理職や先生と呼ばれる職業の人はPhDをもっている人が結構多くて、そういう学位はできるだけ使った方が通りが良いようだ。やっちゃんは、大卒だけでコーチングの資格も持ってないし、それなのにコーチング大会に呼ばれて講演ができるなんて・・・人柄勝負(笑)?

ピーターは例によって、ずっとレクチャーをするのではなく、3つのことが大事と伝えて、その一つひとつに関してペアワークをさせるワークショップ形式で「変化を支援するラジカルに新鮮な方法(Radically Refreshing Way of Supporting Change)」という90分のセッションをファシリテートしてくれた。3つのポイントとは、1.「到達点を意識して(会話を)スタートする(Start with the end in mind)」、2.「表面にとどまる(Stay on the surface)」、3.「解決を共創造する方法をパートナーが知っていると信頼する(Trust your partner to come up with the process to co-create the solution)」。ピーターは「解決を与えない」、逆に言うと本人の中に湧いてくるものを大切にするためのフレームづくりに徹する。これだけの人数でそれを可能にするために、質問カードの力も活用する。J-SOL2の時に使ったのと同じだ。

ヘサンは韓国系カナダ人で、トロント大学で教鞭もとりながら大学院生でもある。清涼な風が吹き抜けるようなさわやかさとインテリジェンスを感じさせる品のあるユーモアがある人だ。これから色々なところで会うかなあ。

8-22-1 2012年04月12日(木)  「馬でコーチング(Coaching with Horses)」@ディナーテーブル

イスラムなので、ディナーにもお酒は出ない。その代わり講演がついている。1日勉強した上に、さらに講演を聞こうっていうんだから、マレーシア人はかなりマジメなんじゃないかな!?

講師のZARINAさんは、SONYにも勤めていたことがあるエンジニアだった。いろいろ人生の転機があり、この道に入ったそうだ。馬は人間の心の状態にとても敏感で、それに対して作意なしに正直に反応するので、コーチングの際に強烈なフィードバックが起こるとのこと。人間から否定的なことを言われたら、問題はより複雑になるが、馬の反応では受け入れざるを得なくなるらしい。そして自分の心の状態が変われば、必ず反応してくれる。他人の意図的な反応(誘導)ではないので、自ずと自分と向き合うことになるようだ。逆に考えると、人間は他人に振り回されて自分と向かい合わないままでいることに気づかないもんなんだね。だから危機に陥って、他人の反応が当てにならない場面に遭遇した人は、自分と向き合わざるを得ないということでラッキーなのかも。

Authenticity(真正さ、本物であること)チェックというのがあって、自分が宣言したことが心からのものであるかどうかを馬の反応で見るセッションがあるらしい。ザリンの友人で政治家の人がこのセッションを受けた際、仲がいいので「政治家のあなたに真正さなんてあるわけないじゃない!」と口撃をしかけたって話が面白かった。その後その人はとても大きく変化して、周りをびっくりさせたとのこと。「お馬さん、お馬さん、私の信念は本物ですか?」と聞くことによって、やっぱり自分と向き合うんだよなあ。

それにしてもこんなユニークなコーチング手法をレギュラーで持ってるなんて、サイモンは大したもんだ!!

8-23-1 2012年04月13日(金)  「希望をもらいました」だって!!

午前の最初は全体会でベン・ファーマンの「職場における協働」という講演。ベンは相変わらずユーモア&ジョークが冴えまくって、2分に1回は皆笑っている状態だった。オレはあんなに笑わせられないなあとちょっと嫉妬。問題志向だといかにまずいことになるかって状況を漫才のように面白おかしく語る。そしてSFだとどんな風に助かるかも。SFがとても日常の身近なものだと感じさせてくれる。

そして休憩の後、3つに分かれる分科会のうちの1つがボク。「Chain of Natural Positive Response -A Japanese Story- 」というタイトルで、理論枠組みや手法を提示して教える形式ではなく、ストーリーテリングにした。ZACROSで起こった「自然好反応連鎖」を外部の人間として取材して語るという形だ。ベンが思い切り楽しい雰囲気をつくってくれたおかげか、最初から皆さんの反応が良かった。特にこの最前列の女性たちがちょっとでも面白いことを言うとニコニコしてくれてうれしくなってしまった。これは最後のQ&Aセッション。よく聞こうとしてボクの首が前にのめってるのが可愛いよね・・・自分でも言うのも変だけど。

とてもウケが良くて、終了後は名刺交換や質問をしにボクのところに来てくれる人の行列ができた。「こういう組織って可能なんですね。希望をもらいました!」と言ってくれる人がいて、ウルッときそうになった。国家公務員向けの高等教育機関の職員から、今度アオキ・サンに来てもらえるような企画をしたいけど可能かと聞かれた。もちろんYES!

ZACROSの皆さんのおかげで、こんなところでも仕事ができるようになりました。ほんとうにありがたいことです。

8-23-2 2012年04月13日(金)  マリアナ姉ちゃん

今回登壇した人は皆PLCのコーチからインタビューを受けることになっている。そしてそれを録画して、後でスタッフが学習する材料にするらしい。講演の中じゃ聞けないようなことを聞くチャンスって貴重だよね。そしてそれを皆の共有財産にする具体的な仕掛けをつくるっていいな。

インタビュワーはマリアナさん。彼女は今回ボクの付き人として2日間ずっとついてくれた人。冗談まじりに"I am your butler."(私はあなたの執事です)と言いながら色々と世話をしてくれた。身長は多分150cmちょっとくらい、明るく陽気で気さくで関西のおばちゃんの雰囲気を持った人だ。ボクより一つ上なので、姉ちゃん!

このインタビューでは、何か具体的に役に立つことを必ず聞きだすみたいなミッションがあったらしく、かなり執拗に「〜な場合はどうするのか」みたいな質問が多かった。SFになびかず否定的なことばかり言い続ける人がいたらどうするのか、っていう質問に対しての答えが結構気に入ってもらえた。雨が降ったら天に向かって止めてと言ってもとまらない。傘をさすしかないよね。でも雨はずっとは続かないでしょ。だから時々は傘をさして止むのを待つか、雨音を楽しむしかできることがない場合もあるって受け入れてもいいんじゃない。どこかで聞いた喩え話のような気もするが、言いながら自分でも納得(笑)!

8-23-3 2012年04月13日(金)  主催チーム&講演者

左から、ヘサン、サイモン、アレックス。アレックスのことをカミさんがイケメンと呼び始めたら、マリアナも”イケメ〜ン”を使うようになり、流行り言葉になってしまった(笑)。彼は日本語も少し話せる。

エドウイン。彼はやさしい人だねえ。どちらかというとビジネス向けではなく、ソーシャルワーク的な仕事が多いようだ。刑期を終えて出所した人に定期的なフォロー面談をする人たちをスーパーバイズする仕事もしている。

ベン、やっちゃん、そしてヤシールPLC所長。このPLCの所長さんは「ああ、だからあなたはその地位にいらっしゃるんですね」とお伝えしたくなるほど、品格を感じさせてくれる人。色々なことをよく知っているし、ロジカルに持論を展開したりもするんだけど、周囲の人には絶えず気を配り、よく声をかけているし、笑顔やユーモアを絶やさない。サイモンとは非常に相性がいいらしく、この二人のコンビがあったればこそ、PETRONASのような大きな会社において「SFで人を育てよう」という宣言ができたのだろうと推測できる。ちなみに大学の専攻は社会学。オレと同じじゃん♪

ピーター。ケビンとサニー。この二人はサイモンのブリーフアカデミーに最近入ったばかりの人。ケビンは2週間くらい前に夫婦で日本に観光に来たとのこと。神戸牛が美味しかったって。

そしてPLCのアルフィンさんとユーソフさん。アルフィンさんはマレー語でボクの分科会で最初に言う挨拶文を作文してくれ、発音の指導もしてくれた。これが出だしでバカウケしたので、その後は何を言ってもいい雰囲気になった。最後の締めもマレー語のパンツンという韻を踏む形式にして、大ウケだった。やっちゃん、ヤルねv(^ ^)・・・じゃなくて、アルフィンさん、ありがとでしょ♪

8-23-4 2012年04月13日(金)  地球を村化しよう! byベン爺村長

2日間の大会が閉幕し、ブリーフアカデミースタッフと講演者たちで打ち上げパーティーをした。大会は大成功だったので、気持ち良くみんなで食事ができた。今日もアルコールなしかなあと思ったら、ビールとワインがある店だったので、やっと飲めるぞ〜とうれしくなった。

最初の乾杯をする時にエドウインが「今回の企画は彼がいなければ成功どころか始まりすらしなかったでしょう・・・」というところまで言った段階で、ああ、やっぱりサイモンの存在は大きいんだなあということがわかった。で、サイモンに感謝の気持ちを込めて乾杯した。もちろんサイモンは、いやいや皆さんのおかげですと謙遜した。

大いに盛り上がってホテルに戻ってきた時、なぜかベンと「都市化が大事だった時代からさあ、これからは村化が大事なんじゃない」という話しに花が咲いてしまった。SFを組織で活用するというのは、「最小限のコミュニケーションで最大の成果をあげる」みたいな効率主義の対局にある。いわゆる「できる人」だけでなく、いろいろな人が活かされる。そして一緒にいる人、一緒に仕事をする人とプラスの感情を分かち合う。自分の居場所であるコミュニティーとしての会社は、良い意味で「村」なのではないか。ベンとこの辺がバッチリ一致してしまった。立ち話しだったのに30分くらい話した気がする。「じゃあ、ベンのことこれから村長さん(SONCHOU-SAN)て呼ぶね。ビレッジリーダーのことだよ」って言ったら満面の笑顔になった♪


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