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SOL国際会議2012
公開日記「そのままやっちゃん」から転載したものです。
Keble College
2012年09月05日(水)  Oxford 到着!

レンガの建物に囲まれてきれいに整えられた芝生の中庭@Keble College。かっこいいよね。まだ日本は残暑が厳しいとニュースで言っているけど、こっちは本当に涼しい。夕方からはシャツ一枚じゃ寒いくらい。

まだ夏休みのようでキャンパスには学生はおらず、SOL2012以外にもいくつか外部団体の催しものが入っている。日本人グループ16人はストラトフォードアポンエイボンからの移動組、今日到着組とも全員無事にチェックインした。

夕方からは学生になったつもりで「Pub Crawl(パブのはしご)」をしてくださいと、受付で4つのパブが指定されている地図と10ポンドが渡された。200人の参加者なので、一同に会する場所を見つけるのが難しかったらしい。苦労してそんな難しい企画をするよりは、「すでにあるものを活かせ」って発想なんだろうな。何人くらい繰り出したかはわからないけど、結構懐かしい顔は見れた。しかし、ボクはそういう人たちとゆっくり旧交を温めている暇はなかった。初日最初の全体会の内容に関して、全員初対面のパネリスト3人(英国のジェフ、ベルギーのカロリン、スウエーデンのスザン)、そして主催チームのポールとジャニン、全員6人でのミーティング。パネリストの人たちがそれぞれ組織におけるSFというテーマで素晴らしい工夫をしているので、面白いセッションができそうだ。打ち合わせ中、ボクの質問が良いと皆がほめてくれたのがうれしかったねえ♪さすがソリューショニストたち。

SOL2012開幕
2012年09月06日(木)  ここは日本か!?

SOL2012が幕を開けました。開催国イギリスのロレーン&コリンの司会でWELCOMEがあった後に、イエスパー(デンマーク)のウオーミングアップエクササイズ。参加各国の国旗とWELCOMEに相当する言葉がパワポで映し出されて、その国の人たちが立ったら皆で声を出してウエルカムするというのが一体感をつくっていた。それから3日間で何を手に入れたいかを紙に書いて全員でバラバラに投げ合うゲームをした後で、いよいよ最初のプレナリー(全体)セッションのホスト紹介。イエスパーがAoki-sanを紹介しますと言うだけでなく、敬意を表して全員でお辞儀で迎えましょうってしてくれたのがとってもうれしかった♪ただ彼が肩を力ませて直立不動をしたので、もっと柔らかくていいんだよと伝えたくて思わず"Hey Jesper, RELAX."と言ってしまった。

パネリストが話す内容は良いことがわかっていたので、いいセッションになることは疑いなかったけど、自分の司会で台無しにするようなことがなければいいなと若干の心配もあった。

しかし、その心配は最初に瞬間芸を入れたことで一気にふっとんだ!さて、何をしたのでしょう・・・ふふ。

プラスの眼鏡
2012年09月06日(木)  "Mr. Moonlight"と「プラスの眼鏡」

こっちの人はスピーチをする時に最初の掴みとかシメとかを結構おしゃれな言葉で上手にやるけど、やっちゃんはそういうの照れくさくなっちゃうので、瞬間芸をすることにした。まずビートルズの国に敬意を表してSHUNKAN-GEIをやりますと言って、いきなりMr. Moonlightの出だしをジョン・レノンばりに絶叫した。そして叫びの最後「t」のところで、ガクッと頭を落として頭頂部のmoonlightを皆に見せた。ウケたで〜。

で、グッと皆さんの注目をいただいたところで、「日本の最新テクノロジー見たい?」と投げかけて、おごそかに「プラスのメガネ」を取り出してかけた。そして「これで人のいいところしか見えなくなりま〜す。」と意味を説明した上で、実はこれは日本のlocal governmentで働いているMrs. Ayumi Takaoの発明、いや発見ですとお伝えした。日本の地方公務員にはfun lovingでcreativeな人材が結構いると。

moonlightはその場ではウケても、後から言及されることはなかったが、プラスのメガネは色々な人から欲しいと言われた。結局最後はイタリアのマルコ・ロンザーニにあげることになった。彼は今回インドのクライアント企業の幹部3人を連れてきていた。とても印象深いエピソードが沢山あって、J-SOL6に招待したい人だ!

パネルディスカッション
2012年09月06日(木)  "Changing Organizations with SF"

「SFで組織を変える」と題されたパネルディスカッション。3人のトピックはそれぞれ面白かった。スウエーデンで公衆衛生の仕事をしているスサンは、指標となる数字のネガティブな局面(例えば問題の発生率)に注目して「何が原因で?」と探究するのではなく、逆に問題が発生しない場合がこれだけあって(普通はかなり高い率になる)、今までとってきた対策のどのような点が有効だったのかを明らかにした上で、さらなる改善策を考えるというSF的な視点の評価法を県レベルで採用させた。ALPROというベルギーの食品会社でTalent Sourcing & Development Managerという肩書のカロリンは、エンゲージメントを高めるという会社の目標を達成するのに、普通とる「意識調査・問題発見・対策」という手順をぶっとばして(burn)、最初からエンゲージメントを高めるSFカンバセーションの機会をつくるというプログラムをリサロッテと一緒につくった。ジェフはダイアルというスケーリングツールを工夫して、good enoughの範囲に入っていないダイアルだけに対応すればよいと管理職の仕事を軽減させることに成功した。

時間もオーバーさせなかったし、3人の伝える情報量もちょうど良かったとおホメの言葉をいただいたので、ファシリテーターとしての役割はしっかり果たせたと思う。だけど、最後にさらにフォローしたくて、こんなシメのセリフを言ってしまった。「あの〜、皆さん、実はボクは英語は多分60%くらいしかわかっていないんですよ。で、30%は想像で補って、あとの10%はfantasyの世界です(笑)。だけどSFのおかげでわかる部分を活かすという風に考えられるのでSOLに参加することが役に立ってきました。これから3日間SF的態度で一緒に学びを深めましょう。」

この60:30:10のコメントが良かったと後から何人もの人が言いに来てくれた。人を安心させるような自己開示は大事だね♪

さあ、いよいよスタートだ。

五源の導(しるべ)
2012年09月06日(木)  「五源の導(しるべ)」世界デビュー!

SF実践コース修了生の森田さん、原田さんのコンビがSOL2012の分科会で「五源の導」を活用したSFプログラムに関する発表をした。この写真はその紹介をしているところ。原田さんが非常にクリアな英語で二つのSFを使ったプログラムを紹介しますと伝えた。一つはstrength finder、もう一つはsolution focusだ。「五源の導」は漢字で強みを表す森田さん独自の研究に基づいたシステム。こちらの人たちにもやはり漢字の魅力は効果的に伝わるようだ。ちなみに森田さんの五源の筆頭は「創」だそうだ。ぴったり!ワークショップは満員御礼状態で、大変好評だったとのこと。

これまでSOLでの発表は2007年の青木安輝から始まって、2009年、2010年、2011年、2012年と続いてきている。英語の壁はあると言えばあるが、SOLにおいては特別英語が上手な専門家でなくては越えられないものではないことは証明されてきた。さて、来年はどんな人が続くかなあ。

2012年09月06日(木)  木内くんGSFASで国際デビュー!

日本人グループがジェニーさんとシャキアの分科会に出ている時間帯に、ボクと木内くんはSFコミュニケーション指標に関する発表をしていた。集まった人数はおよそ20人弱くらい。"General Solution Focused Attitude Scale"というタイトルでは何のことかわかりにくいし、実際これで何らかの成果が出ているところまで行っているわけではないので、これだけ集まっただけでもよかったと思う。BRIEFのクリス・イブソンさんが来てくれたのがうれしかった。

ボクがこれまでの経緯と見つかった因子(factor)について話して、木内くんがそのために使った統計手法の信頼性と妥当性についての説明をしてくれた。そしてこれをどのように使えるかの可能性について簡単に見通しを伝えた後で、質疑応答となった。木内くんのプレゼンテーションは本人はあまり納得していないようだけど、態度も英語もしっかりしていてなかなか良かった。今月末のEBTAでの発表はさらに磨きをかけるそうだ。頼もしいね♪

クリスの質問で、これでSF的なコミュニケーション風土ができているかどうかはわかるかもしれないが、それがパフォーマンスの向上につながっているかどうかを証明しないと意義が薄くなってしまうのではという懸念を表明してくれた。まったくもっとも至極な視点だ。ここまでの研究成果を見てみると、これで測れる数字は誰が見ても「SFなら成果アップ」というほどの客観性を示すのは難しいかもしれない。それよりも当事者がその結果を見て、自分たちのコミュニケーションの良いところを発掘したり、これから何をすればよいかのガイドラインをつくるのに役に立ちそうだ。やはりSFなので、確定的な診断をするというよりも、望む未来に向けて動的なエネルギーを高めるためのツールにしたい。

吉田さん
2012年09月06日(木)  REGLE夫妻の分科会に吉田さん登場!

ドリスとウルフギャングの夫婦には2004年カナダでのインスーのSFセミナーや2005年2006年のSOLで会った。当時彼らはウイーンにて夫婦でコンサルティング会社を始めたところでソリューションフォーカスコンサルティングをたちあげたところだったボクとお互いに励まし合う関係だった。

数週間前にドリスからメールが来て、企業合併におけるSF活用についての分科会をやるからパネリストにならないかと誘われた。いろいろと忙しくて引き受けられそうになかったので、SMBCの吉田謙さんを紹介した。吉田さんは普段英語は使っていないが、2010年のルーマニアでのSOL国際大会で発表を経験しているので何とかなるだろうと期待した。そして今回も見事にその役割を果たしてあげられたようだった。紹介した時にはまったく意識していなかったが、SMBCは三井銀行と住友銀行の大合併を経験しているので、吉田さんはご自身の経験から色々と話すことができた。だから質問は吉田さんに集中したらしい。原田さんはここでも通訳として活躍していた。日本人チームの活躍の範囲は確実に広がったネ♪

青空教室
2012年09月06日(木)  青空教室

会場のオクスフォード大学だが、実は街の名前がオクスフォードなのであって、一つの学校としてのオクスフォード大学は存在しない。オクスフォード大学と総称されるのは実はいくつものカレッジの集まりなのだ。で、SOLが開催されたのはKeble College(キーブルと発音する)。門を入って中庭に立つと古い大きな建物は威圧感がある。それに囲まれた中庭の芝生は入念に手入れされていてとてもきれいだ。しかし、残念なことに立ち入り禁止。でなきゃ、あんなにきれいに保てるわけないよなあ。だからある意味鑑賞用。

でも裏庭は、芝生の上で色々な活動をすることが可能。今回はSOL2012の参加者が宿泊した建物の前がこの芝生で、コーヒーブレークをとるためのスペースとつながっていたので、皆の憩いの場所になった。一部の分科会やオープンスペースの会場となった。欧州人は日差しの中でやるのが好きだね。空気がひんやりしているからちょうど気持ちいいんだよなあ。

オープンスペース
2012年09月06日(木)  オープンスペース

今までSOL関連の大会でのオープンスペースの司会は毎回マークがやっていたが、今回は彼が運営チームに入っていないのでジャニンが司会だった。ユーモアを交えながら面白おかしく説明していた。そして4セッションもあるので、一体いくつのトピックが出たんだろうか、もしすると分科会よりも数は多かったかも。この写真はトピックを説明しているところだが、あまりにも数が多いので最後まで集中して聞くのは難しかった。

今回は日本人グループはこの時間をリラックスタイムにあてて、ショッピングをしたり、ラグビーチームの施設を見学に行ったりなど色々な過ごし方をしたようだ。

ボクは南アフリカのスベアさんと話がしたかったので、彼女のオープンスペースに行ってみた。最初はボクだけ。ほどなくしてポツリポツリと集まってきて、最終的には5人になった。彼女がプラスの眼鏡をかけたいというので貸してあげた。内容はBRIEFというコンセプトの位置づけみたいなものに関してだったが、SFを実践している人たちの中でセラピー系の人はやはりブリーフという言葉にとても愛着を感じていて、シンプルな焦点づけと質問でするコーチング(カウンセリング)セッションを深めたいようだ。ボクはと言えば、そのノウハウを解体して、日常会話にしのびこませるというところを研究したいと思っている。

Alex Steele
2012年09月06日(木)  JAZZとSF by Alex Steele

SOL2012初日の締めはアレックス・スティールさんとImpro"Wise" Bandによる即興ジャズとマネジメントの関連を解説しながらの音楽セッション。マークさんもテナー・サックスで参加。以前ミセンデンという街で同じ内容のセッションに参加させてもらったがとても面白かった。大学講師だったアレックスさんはマークの影響でコンサルティングの世界にも進出するようになったらしい。

この写真は「指揮者のいないオーケストラ」。ジャズの即興は誰かが指揮棒をふるうということはない。そしてリードは交代でとっていく。そこでどのように呼吸を合わせていくのかってことに関するノウハウは、コミュニケーションの世界に応用できるはず。

聴衆の中からボランティアを募集して色々面白い実験をしてみせてくれたが、一番印象深かったのは、まったくピアノを弾いたことがないという女性をピアノに座らせたセッション。彼女が適当に音をだすのに合わせて他の楽器の人たちも音を出していって曲として成立させてしまった!彼女は感動のあまり胸をつまらせて涙を流していた。

これをコミュニケーションにおきかえてみて、まわりがそんなフォローをしてくれる、つまりいいようにしか受け取らないとわかったら、発言することがものすごく楽しくなるだろうなあ。いつもそうするわけにはいかないが、一定の時間、交代でそういうサポートを受けるセッション。実験してみたい!

ミーティング
2012年09月07日(金)  朝の立ちミーティング

日本人グループのSOLツアーが始まったのが2008年。英語は完全同時通訳ではなくて、ウイスパリングという要約通訳でヘッドホンを通じて聞くというやり方。何人来るかと思ったら8人も来てくれた。翌年オランダではさらに人数が増えた。その後も継続して、今年は16人。初めての人もいるがほとんどはリピーター。だから皆さん慣れたもんで、適度に集中して、適度にゆるめてという自分なりのペースをつかんでいる。通訳がつく分科会は各スロットで一つしか選べないが、それ以外で自分にとって面白うそうな分科会を探して別行動で参加する人も増えてきた。以前は途中でミーティングを何回かいれてシェアする時間をとったが、もうその必要もなく、結局ミーティングはこのように朝の短い時間で宿舎の廊下での一言シェアと確認事項だけ。グループ参加の部分と個人行動の割合がどんどんバランスが取れてきた感じ。いいね♪

SF from the Top
2012年09月07日(金)  CEOがSFを支持すればこれだけ変化が起こせる

今回一番印象に残ったセッションは、"SF from the Top"と題されたこの全体会パネルディスカッション。司会はポール・ジャクソン、パネリストは公共施設インフラ整備のジョン・レイン社の役員ティムさん、発電会社アンドリッツ・ハイドロの社長ホルストさん、社会福祉施設理事長のアンディさんの3人。

ホルストさんはインドがメインオフィスになっていて、部下のインド人を二人引き連れての参加だった。彼にSFを伝えたのが、マルコ・ロンザーニさん(2007年5月11日「そのままやっちゃん」参照)。ホルストさんは既に処方箋が書かれているようなものはいらないと考えていた。理論や形が決まった手法なら本を読んだり部下にセミナーに行かせればいい。自分が欲しいのは未知のことに関して一緒に効果的に考えをすすめてくれる相手、と思っていたそうだ。そんな時にマルコさんに会い、会社の事情を説明し「どうしたらいいか教えてください」と尋ねたところ、返ってきた答えは「I don't know. But let's find out together.」だった。それでマルコさんは気にいられてSFコンサルタントとして雇われた。それが一昨年の12月のこと。それから色々な成果が出てきたので、さらに勢いをつけようと今回は二人も部下を連れてSOLに参加することになったそうだ。

ホルストさんはもともと非常にトップダウン志向で、かつ自分は事実と数字を大事にする人間だと言っていたが、それを自覚したうえで、もうBig stickは通用しないと悟ったと言う。Big stickというのは叩いて人を動かそうとする鞭のこと。号令一下人を動かすのではなく、大事なのは目標に向けての小さな個別の変化を大切にしてあげることという点でこの3人の意見は見事に一致していた。

SF的に批判を伝える方法
2012年09月07日(金)  SF的に批判を伝える方法

これはテーマとしては面白かったんだけど、プロジェクターの故障で三分の一くらいの時間が無駄になってしまい、なんだか中途半端なものになってしまったのが残念だった。

しかし、予定したことをやろうとするのをあきらめて、批判を伝えることに関する国際的な意見をいろいろ聞けたのが面白かった。ピーターさんに事前メールで「今回このワークショップに日本人グループが参加するのは、我々は面と向かって批判を伝えるのが苦手だから学びたいのです」と伝えておいた。彼がそのことを参加者に告げると、英国人も似たところがあるという意見が出た。それに対してオランダ人はまったく逆で「私たちは遠慮がちな言い方は苦手だ」といい、ドイツ人もどちらかと言えばオランダに近いそうだ。ボクの性格でオランダに生まれてたらどうなったかなあ・・・

相手を変えてやろうとかうまく操作してやろうという気持ちでモノを言うと、言い方はどうであれ、それに対する反発がかえってくる。批判を伝えるというよりは、相手へのOKメッセージとこちらの希望の伝え方ってことなんだよな。

2012年09月07日(金)  BRIEFコーチングの代表格クリス・イブソンさん

BRIEFという言葉はSOLコミュニティーの中では独特の位置をしめている。もともと短期で終結させるカウンセリング技法を開発する流れがブリーフセラピーと呼ばれて、SFがそれに加えられた時にSFBT(解決志向ブリーフセラピー)という名称が生まれた。その原則に徹底的に忠実なセッションをすることで有名なのがこのクリスさんが所属するLondon BRIEFの人たち。もともとはカウンセラーだったが、コーチングもするようになった。BRIEFの人たちはカウンセリングでもコーチングでも会話の進め方の原則は変わらないと考える。原則に忠実で明確に手法として定義しやすいので、一定の人気がある。だからこの分科会の部屋は人であふれかえってしまった。

内容はクリスさんが実際にやったセッションの逐語録をもとに、質問へのクライアントの回答を見せて、あなたなら次にどのような質問をするかと問いかけてグループディスカッションすることを繰り返していった。とにかく徹底的に一つのことを目指す。それはクライアントが自分が望む未来の内容を自分の言葉で描写すること。描写することができれば、それは行動につながると考えている。コーチの役目はその描写を手助けするところまで。あとは本人がやること。だからアクションプランニング的なことは一切しないが、フューチャーパーフェクトの様子に関する描写が抽象的だと徹底的に同じ質問を繰り返して、最後は具体的行動について話すところまでもっていく。クリスさんがやっていることを一つのキーワードで言うとしたら何になりますかと聞いたところ、Outcome drivenと言っていた。欲しい結果さえ描写できれば、それに引っ張られて前進できるということらしい。

BRIEFのやり方で面接の専門家を育てるのは重要なことだと思う。しかし、組織におけるSFと考えた時に、短い時間の研修等で伝えるには、あれだけゴリゴリにやるのが正しいとされてしまうと、多くの人たちは自分には合わないと考えるだろう。「ああ、そのくらいならできるな」とか「ああ、それならすでに自分もやっているな」と思える日常会話レベルのSFを開発するのが自分の役割だとあらためて自覚した。

大ちゃんとお散歩
2012年09月07日(金)  大ちゃんとお散歩

せっかくオクスフォードの街に来たのに何も見ないまま帰るのもつまらないかと思い、オープンスペースの時間にカミさんと通訳の大ちゃんの3人でお散歩した。9月にしては暑過ぎるという陽気も、日本の猛暑にくらべたらまったく快適なもんだ。

大ちゃんはIMADR(International Movement Against All Forms of Discrimination and Racism)というNGOのジュネーブ事務所に駐在している。国連の機構とか職員は官僚的過ぎてつまらないらしい。だからフィールドワークに力を入れている。今はインドに行くことが多いそうだ。不可触賤民と言われる最下層の人たちに対してできることをしている。もちろん政府に働きかけることも政府の力を借りることも可能な範囲ではしているが、そういう人々の現実の生活を向上させるには、そんなものを待っていられないという厳しい現実がある。差別する側を攻撃することが何にもならないどころか、反ってその後さらにひどい仕打ちを被る可能性があるようなことは絶対禁止が原則だそうだ。そんな中でひたすらできることを探し続ける大ちゃんの話を聞くと、身が引き締まる。

2012年09月07日(金)  SF的評価法

アリ・アビントンさんの分科会。初めて聞く名前だったけど、ジャニンやポールと結構仕事をしているみたいだったし、SFワークにおいては後からの振り返りが本質的に大事だと強く思っているので、日本人グループが参加する分科会としてこれを選んだ。そのせいなのか、彼女もボクの分科会に来てくれていた。

さて内容だが、ワークを中心にしていたけど、もう少し自分がやったことを公開して欲しかったなあ。ジャニンがやった企業向けのコーチングプログラムに関する効果測定をして、企業側に報告するというのを仕事としてやったとのこと。アリはそういう仕事を専門にしているらしい。効果測定といっても、もちろんSF的な視点でやるので、測定の対象となる人たちが喜び前向きになり、さらにこれから何をしたら良いかの指針が与えられるものになるだろう。そこの具体的な詳しい話はクライアント企業の社外秘のせいか聞くことはできなかった。コーチ、講師、コンサルタント側が第三者としてそういう人を雇って、企業側に成果報告させるというパターンはとても面白いと思った。

運営グループミーティング
2012年09月07日(金)  SOL国際大会運営グループミーティング

2日目のプログラムが終了した後ディナーまでの時間にSOL Steering Group Meetingが開かれることが多い。今回もそうだった。初めて参加した2005年から比べるとずいぶんと人数が増えたし、新しい顔が多くなった。それにしてもこれだけの大会を毎年やるのに理事会に相当するようなミーティングは毎年この小一時間だけというのはすごいことだよね。しかも大会参加者は誰でも参加できるし、メンバーになれる。今年は木内君が新しくメンバーになった!

まずこの一年間のSOLイベントの成功を祝して拍手。もちろんJ-SOL5に対しても色々な賛辞をいただいた。特にリサロッテさんが「皆さんJ-SOLには絶対行くべきよ」くらいの勢いでコメントしてくれた。

そしてこれから先のイベントに関しての検討と承認となる。今回は今までのように国単位チームの開催立候補がなかった。で、いろいろと話す内に国にこだわる必要はないのではということで、国際チームが結成されることになった。ベルギーのアントン君やイギリスのジョン・ブルッカーさんなどを中心に明朝集まってできる範囲で決定事項をつくり、大会の最後に発表しようということに決まった。さて、どうなることやら。

ダイニングホール
2012年09月07日(金)  Keble College Dining Hall

このダイニングホールはハリーポッターに出てくるので有名らしい。三食ともここでいただいている。今回の開催地としての目玉の一つだ。荘厳な伝統ある空間の重みは確かに感じる。ディナーの前に聖歌隊のアカペラ合唱があったが、残念なことにそれを聴こうとする人が少なくおしゃべりの声にかき消されてしまった。あれがきれいに響くのだけを聴いたらきっと素晴らしかっただろうに・・・

途中でマルコ・ロンザーニさんが指笛をならして全員の注目を集めたところで、このホールで給仕をしてくれている皆さんに感謝の拍手をしようと呼びかけた。すると大きな拍手がしばらく鳴りやまなかった。後で給仕長の人が感動して目をうるませながらマルコさんのところに握手を求めに来たのが印象的だった♪

このディナーの後で、例年ならSOLキャバレー(演芸会)に突入となるのだが、今年は場所の関係で全員でとはいかず、オプションの一つになってしまった。今まで日本人チームは全員で何かやったんだけど、今年は一部の人だけ。やっちゃんは疲れてしまって、ディナーの後は部屋に戻って休んでしまった。後から聞いたところによると、盛り上がったけど色々な都合で短い時間で切り上げてしまったそうだ。今から思うと、ボクも日本人グループとしても前は何とか存在感をアピールしようと頑張ったけど、もうその必要がなくなったって感じかな。

最終日
2012年09月08日(土)  あっと言う間に最終日

SOL最終日の朝は大体みんなお疲れで流している。だからプログラムもあまり力まずにゆっくり朝ごはんを食べながら仲間と話しましょってゆるい感じ。じゃあ、適当におしゃべりしてようって思ってたら「SFを知らない人にWOWと思わせるようなワークを考えましょう」っていう全体セッションになった。芝生でゆっくり過ごしていた人たちがかき集められてグループをつくり、簡単な説明を受けて、あとで発表してもらうから相談してきてと言われた。その趣旨がちゃんと伝わったのかどうかは定かでないが、"WOW"をキーワードにした即興劇大会みたいになってしまった。

で、これは日本人グループの作品。大ちゃんが通訳として色々な心配を抱えながらも、SF的考え方を駆使して前進していく様子を描いたもの。ボクは違うグループに入っていたので、これを見る側にまわった。ひいき目かもしれないが7つくらい発表された中では秀逸な出来だったように見えた。日本人のきめ細かさが表れていた。

で、ボクが入っていたグループは自分たちだけでやるのではなく全員を巻き込んで芝生の上でWOW体験をすることに・・・

全員椅子!
2012年09月08日(土)  全員椅子!

これがボクたちのグループが提案したWOW体験。全員で同じ方向を向いて大きな輪をつくり、前後の人とくっつくように立つ。そして合図とともに全員で一緒にゆっくりすわっていく。これが成功した時は本当にWOWって感じで気持ち良かった!

こんなことみんなやってくれるのかなあ。太っている人たちは大丈夫かなあ。どういう意味があるのってつっこまれたら何て言うのかなあ。途中で崩れたらケガする人いないかなあなどと、やる前はいろいろ心配したが、やってしまえば楽しかった。

「あまり考えすぎずにやってみよっ♪」

はい!!

日本人チーム
2012年09月08日(土)  The Japanese delegation!

これがSOL2012国際大会日本人チームだ!

ピーター・ザーボさん
2012年09月08日(土)  まとめはピーター

最後に3日間の各自の成果をまとめようというセッション。進行役はピーター・ザーボ。今回よく考えてみると、主催チームの人が進行役として前に出てくる回数は意外と少なかった。出だしのアイスブレークはデンマークのイェスパーだし、最初の全体会進行はボクだったし、この前のWOWセッションはオランダのバートとスイスのマルコだった。主催チームだけで進行するのではなく、SOLコミュニティーの中の適材をスポットで活用しようとするやり方はJ-SOLでももっと使ってもいいね。

ピーターのセッションは、これまでの人生で何か小さなことを始めたことが後の大きなことにつながったという体験を想い起こして書く、これから実現したいことに向けて始めてみようと思う小さなことを別の紙に書くという作業をした後でパートナーとシェアした。人の過去の体験がまったく関係ない自分のプロジェクトに意外と役立つこともあるというWOWを期待してのワークだったようだ。ボクのパートナーとはずばりその通りにはいかなかったが、過去に始めた小さなことってのが、学生時代まで遡れたのが面白かったなあ。

部屋の中に戻って、ピーターがワークの解説にすごくおしゃれなパワポを使った。「ボクの今までのやり方(パワポ等一切使わない)を知っている人にとってボクがこんなパワポを使うなんて天地がひっくり返る感じでしょ」と茶目っ気たっぷりに言っていた。

中東欧SOL
2012年09月08日(土)  中東欧SOLはJ-SOLを見習って♪

Katiともう一人のハンガリー人男性がリーダーとなって2013年9月にローカルイベントとして中東欧SOL大会を2日間で開催することになった。中欧にはオーストリアも入るので、レグレさん夫妻もチームに入っている。このアナウンスをする時にKatiがボクの方(最前列左端)をじっと見つめて、「J-SOLがこれまでずっと続いてきているのを見習って私たちもついにやることにしたわ」みたいな言い方をした。うれしかったなあ♪最初J-SOLを始めた時には、それならI-SOLはイタリアやイスラエルかなんて話しも飛び交って、各地のローカルSOLがスタートしそうな雰囲気があったんだけど立ち消えて、本大会以外には少人数の夏合宿があるのみだった。そんな中でJ-SOLが5回も続き、しかも130人という昨年までのSOLに匹敵するような規模になったことは素晴らしいことだ。Katiは折にふれてボクに敬意をこめたOKメッセージを伝えてくれていたが、とうとう今度は自分でやることにしたわけだ。思い切り応援したいね。行けるかどうかはまだわからないけど。

中東欧って言っても結局共通言語は英語だからSOLと変わらないんだけどと関係者は言ってたが、中東欧と名前をつけたことで喚起されるエネルギーはあるよね。欧州経済の低迷はきっと多くの新しい動きを促進しているはず。この地域のソリューショニストたちが結集することで生まれる何かがきっとあるだろう!

SOL2013
2012年09月08日(土)  SOL2013は地中海で!!

さて最終日セレモニーのクライマックスはやはり次回開催地への引き継ぎ。初めて国別をやめて国際ミックスチームの主催。場所はどこになるのかなあと楽しみにしていたら、何と船の上だと!今朝のミーティングで決まったのかと思ったら、その前にリサロッテの分科会でそんなアイデアが出ていたらしい。確かに国際ミックスチームの主催なら国境にとらわれず公海上でやるっていうのはふさわしい!?

地中海で船に乗って・・・、きゃっ、バカンス気分で楽しそう♪と思う人にとっては最高の会場かも。ボクなんかはねえ、学びと観光どっちつかずになりはしないかと心配の方が先にたっちゃう。ま、楽しさは今までのSOLでも重要な要素だったし、渋面で真剣にお勉強するというのとは違う集まりだから、もしかしたら今までで最高のSOLになる可能性もある・・・と書いてみると、そんな気分になってくるから不思議だね。国際チームの主催、船の中、南欧、等々もしかするとこの一回だけのユニークな特徴が相乗効果を生んで素晴らしい体験になるかもしれない。行かなかった人は後悔することになるのかも・・・な〜んてね。妄想はふくらむのであった〜。

あなたは行きますか?船上のSOL2013@地中海♪


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