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EBTA(欧州ブリーフセラピー協会)2012
公開日記「そのままやっちゃん」から転載したものです。
トルン旧市街
2012年09月20日(木)  トルン到着

ワルシャワから電車に乗ること3時間。コペルニクスの生誕地トルンに到着した。ワルシャワ駅でSF界ではよく知られているマクドナルド博士夫妻と一緒になったので、これ幸いとばかりにボクの全体会プレゼンテーションの内容を聞いてもらった。「いいね」と言ってくれたので安心感が高まった。

トルン駅からは一緒にタクシーに乗り、ボクが先に降りた。そしてホテルまで歩くために旧市街の中へ。わお!夕暮れ時の石畳の街並みって、日本で想う伝統的なヨーロッパって感じがするよなあ・・・、と思うと同時に、ヨーロッパの人が日本に来て、これこそ日本の町並って思うとしたら、どこの風景だろうと考えた。来年J-SOLの時には「わお!」って思わせるところにつれていきたいよなあ。

人によって何に興味を持つかは色々だろうけど、ボクはとにかくコペルニクスの生誕地というだけで、なんだか気持ちがわくわくしてしまう。天動説の時代に地動説を唱える。かっこいいよなあ。もちろん彼以外にもいろいろな人が地動説を考えたんだろうけど、世の中を真実に近い方向へひっくり返すシンボルとして名前が残るってすごい!

Plamenさんと
2012年09月20日(木)  そうるめいと?

ブルガリアから来たPlamen。誕生日が54年前、ちょうど半年違いの同じ日の同い歳。と、わかるまでに色々話してとっても楽しく意気投合(笑)。

Plamen:本当の禅マスターに会ってみたいなあ。
Aoki: ルックスだけならもう自分がなってるぜ。
Plamen: ははは、お前もな。

ってな感じで。

ただバカ話をしただけではなく、お互いにインスパイアリングな話もかなりしたと思う。彼が自分のワークを解説した小冊子をあとでくれたんだけど、表紙が竹やぶで、東洋的テイスト。最小限のことだけするというミニマリズムを究極的に追及している彼のセラピーは、基本的に一つの質問しかしないそうだ。

「私があなたのお役に立つためにはどんな質問をしたらいいでしょうか?」

そしてあとは"doing NOTHING"(無為)しかしない。これは"not do anything"(無策)とは違うと強調するPlamen。確かにクライアントが自分が話したいこと、求めてるものを話し始めたら、それを邪魔しないってことが一番セラピューティックなことなんだというのは納得する。おかしかったのは、プライベート状況では彼はまったく逆に「自分の思ったとおりにする」ことを最大限にしようとするのが人間だと明言した。そしてその通りに自分の意見をどんどん主張する。なので、こちらが言いたいことを言う隙間を見つけるのが大変だった(笑)。

ピーター・サンドマンさんの開会挨拶
2012年09月21日(金)  ピーターってやんちゃだったの!?

EBTA2012開幕!司会のトーマスがいきなり"Music Start♪"って言ったかと思ったら踊りだした。そしてみんな踊れと言う。やっちゃんは様子を見い見い少し踊った。Upside Downがテーマだから思い切って枠の外に出てみようぜ・・・というアピールらしい。ま、そのことを静かに話すよりは効果があったかな。少し無理もあったけど(笑)。

そしてEBTAの副会長(会長は不参加)であるピーター・サンドマンが開会挨拶。ピーターはJ-SOL5の時は「静かないい人」的雰囲気を醸し出していたが、今回は一生懸命Upside Downを体現しようとして、いろいろな悪戯を始めた。椅子をひっくり返してみたり(写真の左端)、こんな風に演壇机に座りこんでみたり。あとで「あんたやんちゃだったんだね!」って言ったら、日本に行った時は娘のミンミからおとなしくしてろって言われてたんだ、だって(笑)。この後のパネルディスカッションでは、ピーターはSFの正しいやり方にこだわるのではなく、自分流のSFが大事だと強調。どんなスキルや理論も目的のために役に立つように“自分で工夫して”使う時に活きるし、それが“生きる”ってことだと思うな。

トーマスさん
2012年09月21日(金)  トーマスありがとう

主催チームのトーマス。事前のメールのやりとりやスカイプで、彼がこの大会を成功させるためにとても頑張っていることがわかったので、何か応援をする形を示したいなあと思って昨晩の懇親会でJ-SOL5のTシャツをあげた。で、共鳴と増幅の説明をして、皆さんが共鳴しますようにと伝えた。

今朝会場に来てみると、トーマスはこのTシャツを着て受付をしてくれていた。他の主催チームの男性はみなYシャツやネクタイの中で。うれしかったねえ♪J-SOLのTシャツと気づいた人は多分皆無だろうけど、彼は彼のファンを一人つくった(^o^)。

ハービー・ラトナーさん
2012年09月21日(金)  ロンドンBRIEFの25年

ハービー・ラトナーさんはロンドンでクリス・イブソン&エバン・ジョージとの3人トリオによるBRIEFというSF教育研機関の運営をもう25年も続けている。そのBRIEFの25年の歴史の中でどのような会話モデルの変遷があったかを伝えてくれた。スティーブ・ディシェーザー&インスーのエピソードも交えて、ある意味SFの定番的な興味深いお話をたくさんしてくれた。

会話モデルの微妙な違いは、確かに興味深いし意味がある。SFを学びたてだったらそこに興味を持って深めようとしたかもしれない。でも、今回GSFASの発表をするための準備の中ではっきりしたことがあって、セラピストたちが喜びそうな(偏見です)これらの差異は、ある意味どうでもいいかなと思った。セラピーやコーチングと「組織内SF」は大きな違いがある。かたや「1対1で一定時間話し、それ以外の時間は関係を持たず、なるべく短い関係で済んだ方が良い」ものであるのに対して、かたや「相手にする人数はまちまち、時間も一瞬のあいさつ、廊下の立ち話、長い会議まで色々、そして関係は継続的なもの」という文脈の違いによって、具体的なコミュニケーションのプロセスづくりやコンテンツはかなり違ってくる。その違いの大きさに比べたら会話モデルの微妙な違いはすべて同じに見えるくらいだ。昔はSFAとSFは違うのかという質問に対しては、違わないと答えていたが、今だったら「哲学は同じだが実践方法は違う」とはっきり答える。

BRIEFのようなカウンセリングの専門家を育てる機関が果たしてきた役割はとても重要だし、これからも専門家を育てる上では大変役に立つ会話モデルを提供し続けてくれると思う。そしてボクはその智慧を受け取って新しい土地を開拓してきたし、これから違う段階に入ろうと思っている。

ジェフ・チャン教授の分科会
2012年09月21日(金)  問題の外在化・内なる他者との対話

カナダのジェフ・チャン教授の分科会。「問題の外在化」とか「内なる他者との対話」等の言葉は昔はもっとずっと魅力的に感じていたような気がするなあ。「問題=自分」を「問題=自分に影響を与えている自分でないもの」とすることで、精神的重荷を軽くする効果がある。また親等自分に影親を与えてきた人物の影響で抱えるようになったと思われる思い込みを「思い込み」に過ぎないと認識するために、自分の内側に存在すると思われる相手と対話するというテクニックの意味もわかる。これらが必要な場合はもちろん有用なテクニックだと思う。

ただ、デモンストレーションを見ていて思ったのは、その効果を求めるためにテクニックとして意識し過ぎると、「外在化」されるまでの間に問題についていろいろ会話すること自体がプロブレムトークになるリスクもはらんでいるのではないかということ。内なる他者との対話も、本人が求めていることについての話ではないので、下手するとやはりプロブレムトークになったり、欲しいものとは関係のない興味深い話しに過ぎなくなる可能性がある。ま、どんなテクニックもうまくいくときゃうまくいくってことだけどね。

以前スコットランドで地元の人とゴルフしたら、パットをはずした人に対して彼らは"Unlucky."という言葉をかけていた。これを言う時の響きが「あんたのせいじゃない。芝生の具合でも悪かっただろう。気にしないで次行こう。」と感じられて「ま、いっか」と思いやすかった覚えがある。外在化だよね。こういう“天然もの”を発掘するSFをやりたいな。

フランク・トーマス教授
2012年09月21日(金)  フランク・トーマス教授の"SF Greatest Hits"

フランクが来日した時は通訳をさせてもらった。合気道と写真が趣味で、後から写真を送ってくれたり気さくなテキサス人という印象だった。EBTAのトーマスと連絡を取った時に「F・トーマス教授も同じ時間にワルシャワに到着するよ」と聞いたので、事前にメールしてヒースロー空港のゲートでおちあった。ご夫妻で観光を兼ねての渡欧なので、事前に旅行社でワルシャワ市内までの車を手配していた。で、便乗させてもらってラッキー♪

初日最後の全体会のタイトルは"Something Old, Something New, Something Borrowed…Something True"。さすがに大学教授は色々な情報を伝えることが仕事なんだというのがよくわかる。フランクの分科会の方のタイトルは"The 'Greatest Hits' of Solution Focus Practice"だしね。彼に期待されていたのは、今までのソリューションフォーカスの歴史をおさらいしながら、有効なもの、有効ではなくなってきたものなどを取捨選択することだったようだ。彼の実践の話ではないので、歴史や科学の授業のようだった。

そんな中で面白いと思ったのは、ウツの催眠治療で有名なヤプコ博士の話。効果的な会話によってもたらされる治療効果は薬と同等かそれ以上、しかも副作用がない。そしてその特徴がリストアップされていた。Outcome-oriented(望む結果を志向する)、Active-interventions(能動的介入)、Future-oriented(未来志向)、Change-oriented(変化志向)、Specific-targets(具体的行動目標)、Experiential(体験的)、Individuated-approaches(個別対応アプローチ)。これらはすべてSFに包含され得る。GSFASをつくってみて思ったけど、人間のコミュニケーションをうまくいかせる要因は色々あるけど、おおまかにまとめるといくつかのファクターにまとめられる。そして、それらの組み合わせ方と配合具合でいろいろ違う名前の手法になっている。そんな中でSFは総合基盤能力(他の手法を載せて、あるいは組み合わせて使えるプラットフォーム要素)が抜群に高いと思う。というのも、理論からつくったのではなく、生の人間コミュニケーション観察から生まれてるからだと思う。

SFBT国際協力会議の可能性
2012年09月22日(土)  SFBT国際協力会議の可能性

2日目の朝は、イギリス、フィンランド、スイス、デンマーク、スウエーデン、ポーランド各国のSFBT(解決志向ブリーフセラピー)関係団体が協力しようという動きをまとめるための会議で始まった。関係あると思われる人だけの会議だったので、終了間際に部屋に入ったが、「共通の・・を創ることは難しい」みたいなことが最後に確認されていた。いずれにしろ、セラピー関係者が多いSF団体は前提として1対1コミュニケーションのノウハウなので、J-SOLは毛色が違う。逆にボクたちが国際的にそういう団体をつくろうという呼びかけをしてもいいんだなあとも思う。まあ、SOLがそうなわけだけど、J-SOLは最初からセラピストが中心になっていない分だけ、純粋に"SF in organizations"になっている。

この後「SFBTにおける難しいクライアント」というパネルディスカッションがあって、マイケルの奥さんカロリン他4人でいろいろ経験談を話してくれた。まず「難しいクライアント」ではなく「難しく"見える"クライアント」なんだということが確認され、まさにその難しさこそがリソースになる場合もあるという事例が提供された。そして自分をリラックスさせるために「こういう人を相手にしたらうまくいかなくて普通のセラピストレベル、うまくいったら上手なセラピスト」と思うことも役に立つなんていう話が面白かったな。

GSFAS発表
2012年09月22日(土)  これがGSFAS(SFコミュニケーション指標)だ!

木内君とボクの発表になっていたが、岸くんとリッキー(山本君)も参加しているので、一緒にチームとして自己紹介した。みんなそれぞれウケをねらって挨拶にジョークをいれているのが頼もしかったね(笑)。リッキーは「ボクたち3人同じ顔をしているように見えるでしょ。でも兄弟じゃありません。」と。岸君は"..polish my English with Polish people.."とダジャレで。

さて、発表はまずGSFASの基本調査項目作成過程の説明から始まって、SFの定義づくり、最終調査項目の選定や統計的データの信頼性や妥当性などの説明を木内君がしてくれた。そして青木が登場して、このGSFASの意味あいや活用方法に関するこれからの見通しについて話し、最後は英訳された調査項目を全員に記入してもらう予定だった。ところが残り15分になってもボクの話しが終わりそうにない。なので、参加者の皆さんに聞いた。「ボクの話しを続けるのと、これを実際に記入してワークをするのとどっちがいいですか?」。即座に「もっと話してちょうだい」と言ってもらえたのがうれしかったな。

セラピーコンテクストで使うSFと、組織の中で応用するSFではどういう違いがあるのかに関する話し、そしてJ-SOLで発表されている具体的事例等について紹介すると皆さん食い入るようにパワポを見つめていた。そして最後に「天国と地獄」の話(長い箸の使い方の違い)をして、SFは社会を天国的なコミュニティーに変えていくことに役立つと大風呂敷をひろげてしまった。とても好評でした♪

Plamenさん
2012年09月22日(土)  サルディニア島 長寿の秘密は挨拶!

ボクたちの分科会が終わった後で、ブルガリアのPlamenが「とてもよかった。すごくインスパイアされた。」と言って、2つの話をしてくれた。

まず世界最長寿の島サルディニアの話。100歳を超える長寿者率が世界でもっとも高いのがイタリアのこの島。科学者が長寿の秘密を探ろうといろいろ調査したが、ある調査によれば、食べ物や環境よりも彼らのあいさつの仕方が大きなファクターであるという結果があるとのこと。「(あなたが)100歳まで生きますように」というフレーズがこの島では挨拶になっていて、会った時も別れる時もお互いに言うらしい。100歳という具体的な数字がポイント。そして島の人々がお互いに相手の良き未来を毎日伝え合うことが生命力強化につながっているというのが、SFinsideの話とつながったと言ってくれた。長寿の要因が一つということはないと思うが、SFinside企業が増えてきたら、健康度調査の結果には反映されるだろうなあ。

もう一つは、人を意味するギリシャ語antroposの意味。これは2つの語幹から成り立っていて、anというのは「〜に向かって」、troposは「空(上)」。だから人は「見上げる存在」。Plamenはボクの話しから、人を見下すのではなく、お互い敬意をもって接する、つまり相手のことを見上げることができるのが人間、と考えてしっくりきたそうだ。GSFASによるSF定義の出発点は「相手への敬意」!

John Hendenさん
2012年09月22日(土)  John Hendenさんのコメント

ジョン・ヘンデンさんはボクの本にも登場するイギリス人コンサルタント。SOLの創設メンバーの一人でもあるし、EBTAの常連でもある。戦場から帰還した兵士のトラウマ治療を手掛けているので、3・11の後には本を送ってもらったりした。ボクたちの分科会に出てくれた後で、こう言ってくれた。

「ここ数年の間に出たワークショップの中で最高に良かった一つだよ!」

やったね!お世辞半分だったとしてもそのまま受け取らせてもらいます(笑)♪

ジャズ演奏
2012年09月22日(土)  "Auntie 'De'"ストーリー

GSFAS分科会が終わってホッとしたボクたち4人は、次のプログラムはスキップして市内観光へ。岸君やリッキーは短時間の強行軍なので、そうでもしないとせっかくの世界遺産を観ることができない。

ボクは昨日の朝のガイドツアーで教えてもらったことを彼らに伝えて、その後は自分の部屋に戻って明日の全体会の準備をした。分科会での反応がとても良かったことに気をよくして、いろいろなアイデアが湧いてきてしまった。それで創作したのが「"で?"おばちゃん」物語。ミニマリズムの極致の知恵者ばあさん物語。これは実在する日本のセラピストに聞いた話を基にしている。「で?」という質問だけで面接の流れをほとんどコントロールするというストーリー。なかなかいい内容、うん。

で、夜はパーティー。まずはすごく荘厳な古いホールを使ってジャズ演奏。ポーランドでは有名な歌手だそうだ。ただ天井もステージも高くて、ステージ上の人を身近に感じることはできなかった。また音楽のスタイルも歌手が自分の世界の中で歌いあげるような雰囲気で、やっちゃんの趣味とは合わず残念。演奏が終わると部屋を移動して立食。そして演奏会場に帰ってきてダンス。女の人ばっかり残って遅くまで踊ってたのが印象的だったなあ。

全体会講演1
2012年09月23日(日)  SFタブレット溶かしちゃいましょ♪

最終日朝9時から予定されていた全体会講演。始まったのは9:30くらい。なにせ昨晩のパーティーが公式プログラムでも23:45終了になっているくらいだから、いろいろなグループで飲みながら話し続けた人たちは一体何時に部屋に戻ったことだろう。毎回そんなもんらしいんだけど、9時に会場にいたのはボクも含めて3人くらい。だから逆に気楽にいこうって思えてよかったね。最終的にはかなりの人数が集まってくれた。

この写真を使ったタブレットが溶けるメタファーがばっちり“効いた”。もともとSFAが生まれたカウンセリング(1対1)コンテクストで有効だったノウハウを錠剤にたとえた。組織内SF活用をする際には錠剤をそのままでは濃すぎて飲めない。だから溶かして飲むとちょうど良いという内容。もともとSFは人間が持っているというマイケルの考え方や、J-SOLで今まで発表された内容などをみても、たった一言のOKメッセージや一つの肯定質問が内在するSFの発現を促し有効に機能することが多いことは明らかである。だから一定時間のセッションの流れを教えるようなSF教育(カウンセリングでもコーチングでも)とは違うSF教育体系が必要であり、そのためにはGSFASのような一般的SF態度(日常言葉で描写できるSF言動)の指標が有効であると主張した。BRIEFで教えているようなやり方はSFをタブレットのように凝縮したものであり、専門家を育てるために有効。そして組織内の状況では溶かして薄めた方が使いやすいというポイントは伝わったようだ。

全体会講演2
2012年09月23日(日)  そりゃそうだわな・・・<SFAとSFinsideの違い>

前のブログでSFAとSFの違いについて「哲学は同じだけど、実践方法は違う」と言ったけど、これは言い直したい。SFAもSFもカウンセリングやコーチングとして1対1状況で使う場合には哲学も手法もほぼ同じと言ってよい。ただしSFinsideという表現に代表されるように、組織の中で基本OSのように、あるいは隠し味のように使われる場合は、基本哲学を共有しているだけで、手法は現場の人間が創るものだと言いたい。その際にSFAのスキル等は参考にするが、そのままの形ではなく、職場の日常に合った形に再創造される。だからJ-SOLのような形での分かち合いによって、スキルの幅が広がっていくのだ。分かち合いをやめた瞬間に固定化が始まるだろう。それは専門的な応用領域を持つのなら有効かもしれないが、ボクは汎用性の高いSFの普及方法を追及したいと思う。

この写真は枠の中に一対一の対話の絵を描いたものと、組織の中にいてマルチ方向にコミュニケーションを交わす状況を描いて対比しているところ。まあ、組織内マネジャーさんは色々なことを配慮しつつ、成果をあげ、しかも周囲の人間と継続的な関係をつくるというすごい仕事をしているとあらためて思う。

トルン行きの列車の中でマクドナルド博士に今回のプレゼンの内容を伝えた時に、スティーブもこう言ってたよと教えてくれた言葉。「セラピーは他のことに比べたらずっと簡単だよ。一人だけ相手にして、一定の時間だけ話して、あとはつきあわなくていいんだから。」相手にしている人が精神エネルギーを極度に低下させている人だとセラピーが簡単とは思わないけど、マネジャーの仕事は目の前のコミュニケーションを含めて10個のメーターを見ながら運転し続けることだとしたら、セラピストはもっとずっと少ない数のメーターで、一定時間の運転という違いはあるよね。ただ、セラピストはメーターの微妙な針のゆれに敏感であるとは思う。

表現が適切かどうかは別にして、カウンセリングという「1対1で時間限定」状況だからこそ人間コミュニケーションに関する実験と記述がしやすかったんだと思う。その実験で発見されたエッセンスは、実験室(面談室)を離れたら、個々の状況に合った培養方法を発見する必要がある。来年度のJ-SOLテーマは「ルーツとダイバーシティ」に決定したが、まさにこのことを追及するためだったんだと今納得♪

GSFASチーム
2012年09月23日(日)  コペルニクス的転換を担う世代

GSFASチームの頼もしい若者たち。3人とも学生時代からの友人で、木内君は大学院生で主任研究員。岸くんとリッキーは仕事をしながら研究員をしてくれている。EBTAからは研究助成金をもらったので、今回それを使って彼らが参加しやすいようにできたことがありがたかった。

EBTA理事で研究助成委員のフェルディナンドさんが言っていた。スティーブやインスーは「私たちの教えを守って、この通りにしなさい」という言い方は決してしなかった。むしろ「私たちが創ったものからスタートして発展進化する過程で色々なやり方を発見していく、そういう創造性を大事にして欲しい」という遺言のスピリットをこの研究助成には込めているんだ、と。そういう意味で君たちの申請した内容がぴったりだったので助成させてもらったよだって。うれしいね♪

トルン出身のコペルニクスは、世の中の人が皆ある種の幻想の中にいる時に、より真実に近いことを探究し、世に問うていった。欧州で始まった産業革命、民主革命の延長上で、近代化のためにあたりまえとされてきた様々な前提がことごとく疑問を呈されている現代の状況の中で、人間同士のコミュニケーションと素直な感情の動きを観察することから生まれたSFは、人間同士がつながることでつくられる組織・社会というものの構造を根本的に考え直す上で大きな役割を果たす可能性がある。それは1年とか10年よりももっとずっと長いスパンで動いていくものかもしれない。この3人はそれを担う大きな力になっていくと期待できる♪

あ、その前にまず自分がもっと頑張らないといかんよね!


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